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日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)

鎌倉時代の僧・日蓮を始祖とする日本の仏教宗派の一つです。静岡県富士宮市にある大石寺(たいせきじ)を総本山とし、全国および海外に多くの寺院と信徒を有しています。
開創:日蓮の弟子(六老僧のひとり)である日興(にっこう)が、日蓮の教えを正しく継承したとして1290年(正応3年)に大石寺を開いたことに始まります。
名称の変化:歴史的には「富士派」「日興門流」などと呼ばれていましたが、明治時代以降の宗派再編を経て、1912年(明治45年)に現在の「日蓮正宗」という名称になりました。

・日蓮大聖人を「御本仏」とする:一般的な日蓮宗などでは日蓮を「菩薩」や「宗祖」と位置づけますが、日蓮正宗では日蓮大聖人こそが「久遠実成の根本の仏(御本仏)」そのものであると捉えます。
・本門戒壇の大御本尊(ほんもんかいだんのおおごほんぞん): 総本山の大石寺に安置されている弘安2年(1279年)10月12日顕出の日蓮大聖人が書かれた曼荼羅(板本尊)を、最高の信仰対象(根本の本尊)としています。
・三大秘法(さんだいひほう): 「本門の本尊」「本門の戒壇」「本門の題目(南無妙法蓮華経)」の3つを信仰の柱としています。
●お題目
「南無妙法蓮華経」御本尊の『御本尊向かって』唱えることにより、功徳を自身に引き入れ、一切の苦悩を根本的に解決して成仏する実践を指し、自身の信仰を深める重要な修行となります。
●儀礼・仏具の特徴
・樒(しきみ)の使用 :仏前や葬儀・墓参りの際、一般的な生花ではなく常緑樹の樒(しきみ)をお供えする伝統があります。
・角香炉と寝かせ線香 :線香は立てずに横にして焚く(寝かせ線香)形式を採ることが一般的です。
日蓮正宗と日蓮宗の違い
日蓮宗は、日蓮聖人の教えを基盤とする複数の宗派の総称であり、本尊や教義に多様性があります。
一方、日蓮正宗は、日蓮大聖人の教えを唯一絶対のものとして、厳格に守り伝えることを重視する宗派です。

●創価学会や他団体との関係
かつて大規模な信徒団体として「創価学会」や「顕正会(旧・妙信講)」が日蓮正宗の傘下にあり、宗門の拡大に大きく寄与していました。しかし、教義の解釈や主導権、信徒指導の方針などを巡って激しく対立した結果、創価学会とは1991年に破門・分離しています。現在の創価学会は日蓮正宗から独立した宗教法人として活動しており、日蓮正宗側には「法華講(ほっけこう)」と呼ばれる伝統的な講中・信徒組織が属しています。

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