律宗(りっしゅう)
奈良時代の759年に唐の僧・
鑑真(がんじん)が
唐招提寺(当時は「唐律招提」)を創建したことから本格的に始まりました。戒律を専門に研究・実践する
南都六宗の一つ。
お題目は存在しない
「
南無妙法蓮華経」で有名な
日蓮宗のような「お題目を唱える」という特定の文句は律宗にはありません。
南無毘盧遮那仏(なむびるしゃなぶつ)
律宗の代表的な本尊である「
毘盧遮那仏」に帰依する際に「南無毘盧遮那仏」とお唱えすることがあります。
南無盧舎那仏(なむろしゃなぶつ)
「毘盧遮那仏」の別の呼び方として「
盧舎那仏」もあり、こちらも「南無盧舎那仏」として用いることがあります。
開祖:
鑑真和上
本尊:
盧舎那仏(るしゃなぶつ)
本山:総本山は奈良県の
唐招提寺で、
鑑真が創建した寺院です。
「戒律」、すなわち自発的に規律を守ろうとする心のはたらきを指す「戒」と、他律的な規則を指す「律」の研究と実践を主とする。
僧侶になりたい人は戒律に従い
具足戒を受ける必要があるのですが、具足戒は男性の僧で250個、女性の僧では348個もの戒律が定められています。
中国の道宣によって成立し、
鑑真によって日本に伝えられました。日本には奈良時代に「
南都六宗」の一つとして伝わり、特に生活規律である戒律を守ることで悟りを開くことを目指します。
教えの特徴:他の宗派が経典や座禅を重視するのに対し、律宗は仏教の規則である「戒律」の探求と実践を重んじます。
悟りへの道:戒律を深く理解し、実践することで悟りが開かれると説いています。
大乗仏教:律宗は、自分だけでなくすべての人々が救われることを目指す
大乗仏教の流れを汲んでいます。
鑑真の来日:
鑑真が奈良の
東大寺に
戒壇を開き、
聖武天皇などの保護を受けて多くの人々に受戒を行いました。
唐招提寺の創建:759年には、律宗の総本山となる唐招提寺を創建しました。
鎌倉時代の復興:一時は衰退しましたが、平安末期から鎌倉時代にかけて、戒律の復興が図られ、特に西大寺流と唐招提寺流の二つの流れが全国に広まりました。
日常生活における戒律
僧侶には数百の戒律、在家信者には五戒(飲酒、色欲、殺生を避けるなど)が求められ、日常生活の中で戒律を守ることが奨励されます。
戒律を守ることは、個人の人格を高め、調和の取れた社会を作ることに繋がるとされています。
- 具足戒(ぐそくかい)とは、仏教において正式に出家した修行者(比丘・比丘尼)が守るべきすべての戒律の総称です。「完全に備わった戒」を意味し、僧伽(教団)の一員となるための厳格な規則です。男性(比丘)は250戒、女性(比丘尼)は348戒(四分律)があり、これらを守り抜くことが求められます。
- 南都律宗(なんとりっしゅう)は、奈良時代に鑑真が唐から伝えた、僧侶の生活規範である「戒律」の研究と実践を重んじる仏教の一派です。南都六宗の一つで、唐招提寺を総本山とし、正式な授戒制度を日本に確立しました。