本文へスキップ

名所めぐりは過去に行ったことのある土地の紹介です。

どこへ行ったのか忘れてしまうので独遊庵の名所めぐり

真言宗善通寺派(しんごんしゅうぜんつうじは)

香川県善通寺を総本山とする“古義真言宗”系の宗派で、空海(弘法大師)誕生地・善通寺を中心に発展した真言密教の一派です。
高野山(和歌山)、東寺(京都)と並ぶ「弘法大師三大霊場」のひとつであり、四国八十八ヶ所霊場の第75番札所でもあります。また、空海が誕生した佐伯家の邸宅跡(誕生院)の上に建つ「弘法大師御誕生の地」として信仰を集めています。
小野流(随心院流)の密教儀礼を継承する宗派です。
善通寺を中心に、京都の随心院(大本山)など全国に約200〜300の寺院・教会を包括しています。
  • 開祖:空海(弘法大師)
  • 歴史:善通寺は空海の父・佐伯善通の邸宅跡に創建
    平安期:空海ゆかりの霊跡として発展
    中世:真言宗の作法(事相)における「小野流」(随心院流)の流れを汲み、増俊僧正を派祖とします。
    近代: 明治期に真言宗諸派と合同 1907年「真言宗小野派」として独立 1931年「真言宗善通寺派」に改称 1972年に現在の宗派名として確立
  • 本尊:薬師如来坐像
    総本山: 善通寺(香川県善通寺市) 四国八十八ヶ所霊場の第75番札所
    ・随心院(ずいしんいん):京都府京都市山科区 小野流の中心
    ・弥谷寺(いやだにじ):香川県三豊市三野町  空海修行の地
    ・吉祥寺(きちじょうじ):佐賀県三養基郡基山町  九州の中心
教義・法流の特徴
■ 古義真言宗の正統教義を継承
  • 真言宗善通寺派の教義は、弘法大師・空海が伝えた真言密教を基本としています。簡単にいうと、「仏さまは自分たちの外だけにいるのではなく、私たち自身の中にも仏の智慧・徳が備わっており、修行によってそれを開いていく」という教えです。
  • 根本尊:大日如来 ・三密行(身・口・意) 即身成仏 両界曼荼羅(胎蔵界・金剛界) 灌頂・加行の体系
  • 即身成仏 :真言密教で特に重要な考え方です。 「この身、この人生のままで仏になることができる」という意味です。 死んでから仏になることだけを目指すのではなく、現在生きているこの身において仏の境地を実現することを目指します。
  • 大日如来を中心とする教え :真言密教では、大日如来を宇宙の真理そのものを表す仏として中心に置きます。 大日如来は、私たちとは遠く離れた存在というより、この世界のすべてに仏の智慧が遍満しているという考え方につながります。
  • 三密の修行 :身体・言葉・心を使って仏と一体になる修行です。
    身密:印を結ぶなど、身体による修行
    口密:真言(マントラ)を唱える
    意密:仏を観想し、心を集中する この身・口・意の三つを整えることで、仏の智慧に近づいていきます。
  • 弘法大師空海への信仰 :真言宗善通寺派では、弘法大師(空海)を宗祖として仰ぎ、その教えを実践することが非常に重要です。
    ・すべての人が仏になる可能性を持つ :人間には本来、仏と同じ智慧や徳が備わっていると考えます。ただし、煩悩や迷いによってそれが覆われています。 そのため、仏教の教えを学び、修行することで、本来の仏性を顕わにしていくことを目指します。
    一言でまとめると 「弘法大師空海の真言密教を学び、身・口・意の三密の修行によって仏の智慧を開き、この身のままで成仏することを目指す教え」
■ もともとは弘法大師の誕生地である香川の善通寺と、真言密教の一流派である小野流の拠点となった京都の随心院(小野門跡)という歴史的・格調の高い2つの大本山を中心に形成された宗派です。
明治時代以降の宗派再編を経て、1941年(昭和16年)に両寺を柱として成立しました。修法の細密な伝統 これにより、善通寺派は「儀礼性の強い古義真言宗」と評価されます。

関連