成田山新勝寺千葉県成田市成田1
成田山明王院神護新勝寺(なりたさん みょうおういん じんご しんしょうじ)
真言宗智山派の大本山で、本尊は大聖不動明王。 平安中期・天慶3年(940)に寛朝僧正が開山した、関東最大級の密教寺院。
新勝寺の歩み(開山縁起と市川團十郎)
- 開山のきっかけ
平将門の乱(940年)平安中期の939年、関東で平将門が朝廷に反旗を翻しました(平将門の乱)。これを鎮めるため、朱雀天皇の密勅を受けた寛朝(かんちょう)大僧正が、弘法大師空海が自ら祈りを込めて彫ったとされる「不動明王像」を京都の神護寺から下総国(現在の成田)へと奉安しました。
21日間の厳かな御護摩祈祷の末に乱が平定され、寛朝大僧正が京都へ戻ろうとしたところ、不動明王像が「この地に留まり人々を救いたい」と告げるかのように、びくとも動かなくなりました。これに感動した天皇より「神護新勝寺」の寺号を賜り、940年に開山したのが始まりです。
- 江戸のブームを作った「成田屋」市川團十郎
江戸時代に入ると、歌舞伎役者の初代市川團十郎が、跡継ぎに恵まれない悩みを成田山のお不動さまに祈願し、見事二代目を授かりました。
團十郎はこれに深く感謝し、不動明王をテーマにした劇を上演。舞台で「成田屋!」という屋号の掛け声が響き渡り、これがきっかけで江戸の庶民の間で空前の「成田詣(なりたまいり)」ブームが巻き起こりました。この深い絆は、現代の市川團十郎白猿さん(成田屋)にいたるまで脈々と受け継がれています。
- 開業: 西暦940年
- 創建年: 940年(天慶3年)
- 本尊: 不動明王(大聖不動明王)
- 宗旨: 新義真言宗
- 宗派: 真言宗智山派
- 寺格: 大本山
- 山号: 成田山
- 札所等:日本三不動
- 文化財: 光明堂、釈迦堂、三重塔、仁王門、額堂(国の重要文化財); 鐘楼、一切経蔵他(成田市指定文化財)
●境内の主な見どころ
約22万㎡(東京ドーム約4.5個分)に及ぶ広大な境内には、江戸時代に建てられた5棟の国指定重要文化財をはじめ、数多くの荘厳な伽藍(がらん)が並びます。
- 大本堂(だいほんどう)成田山の最も重要な中心道場です。堂内では、開山以来1,000年以上一日も欠かすことなく「御護摩祈祷(おごまきとう)」の炎が焚かれ、参拝者の煩悩を焼き尽くし、願いの成就を祈り続けています。
- 三重塔(さんじゅうのとう)1712年(正徳2年)に建立された国指定重要文化財です。周囲には美しい「十六羅漢」などの精緻な木彫刻が施されており、その芸術性の高さは圧巻です。
- 出世稲荷(しゅっせいなり)境内の小高い丘の上にあり、商売繁盛や出世開運の神様として、多くのビジネスパーソンや著名人が熱心に参拝に訪れます。
- 成田山公園(なりたさんこうえん)大本堂の裏手に広がる広大な庭園です。3つの池や広大な梅林があり、春の桜、新緑、秋の紅葉など、四季折々の美しい日本情緒を堪能できます。