賀茂神社(かもじんじゃ)陸奥国 宮城県仙台市泉区
元来鹽竈神社境内の只州宮として祀られていた賀茂社を、仙台藩4代藩主・伊達綱村が元禄年間に現在地へ遷座・整備した神社である。境内には上賀茂社(別雷神社)と下賀茂社(御祖神社)が並び、元禄9~10年(1696~1697)の本殿は宮城県指定有形文化財。
平安時代、陸奥国の開拓とともに賀茂神が勧請されたのが起源とされる。江戸時代には仙台藩の庇護を受け、社殿が再建・整備された。明治以降も地域の守護神として信仰が続き、近隣の発展とともに社域も整備された。
境内には本殿・拝殿のほか、末社や御神木の杉があり、自然豊かな杜に囲まれている。賀茂系神社の特徴である双殿構造を意識した社殿配置が見られ、京都賀茂社とのゆかりを伝える装飾や神紋も用いられている。
祭事と地域文化
毎年5月の賀茂祭では、神輿渡御や舞の奉納が行われ、地域住民が多数参加する。秋の新嘗祭など季節行事も盛んで、地域コミュニティの中心として重要な役割を果たしている。