ちょうかいざんおおものいみじんじゃふくらくちのみや
出羽国最高峰の神格を祀る大社。出羽国において、 月山神(出羽三山)と並ぶ最高神格を持つ。
山頂本社+里宮(吹浦・
蕨岡)の三社構成。
出羽国一ノ宮である鳥海山大物忌神社の起源は大変古く、昭和38年(1963)に1400年祭が執り行われたことから庄内地方では最古の歴史を持つ神社ではないかといわれています。
① 山頂本社(鳥海山頂) 標高2,236mの山頂に
鎮座 古代から「山そのものが神体」 山岳信仰・修験道の中心
② 吹浦口之宮(ふくら) 山形県遊佐町吹浦 出羽国府に近く、国家祭祀の中心 『延喜式』に記載される式内名神大社
③
蕨岡口之宮(わらびおか) 山形県遊佐町蕨岡
修験道色が強く、鳥海権現信仰の中心地 中世は羽黒山修験との結びつきが強い
●山頂=神体、吹浦=国家祭祀、蕨岡=修験道 という三位一体の構造が特徴。
所在地:山形県飽海郡遊佐町(吹浦口・蕨岡口)/山頂(本社)
祭神:社伝では
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と
豊受姫神(とようけひめのかみ)
延喜式・近代社格では
大物忌神
社格等:延喜式神名帳/
名神大社・
出羽国一宮・近代社格制度/
国弊中社・別表神社
創祀:千四百余年前
関連とご近所
- 大物忌神(おおものいみのかみ)は、山形県と秋田県の県境にそびえる東北の名峰・鳥海山(ちょうかいさん)に宿るとされる神です。太古の火山の噴火を鎮めるための自然神・農業神として信仰され、朝廷からは国家の重大事を予言する霊験あらたかな神として崇められました。
一般的に、食物や穀物を司る宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)や、伊勢神宮外宮の神である豊受大神(とようけのおおかみ)と同一視されています。
- 鎮座(ちんざ)とは、神や仏がその地に降り立ち、鎮まることを表します。神社が創建されたり、ご神体が祀られたりする際に使われます。
- 修験道(しゅげんどう)とは、日本古来の「山岳信仰」に、仏教(特に密教)や道教、神道などが融合して成立した日本独自の宗教・信仰形態です。自然のなかに神仏を見出し、厳しい自然(山)にこもって修行を積むことで、悟りを得ることを目的としています。
起源と歴史開祖:7世紀(飛鳥時代)に実在したとされる役行者(えんのぎょうじゃ:役小角)が、葛城山や大峯山で修行を重ねて開いたとされています。
思想:特定の教義や宗派にとらわれず、日本の自然崇拝(神道)と外来の宗教(仏教・道教など)を融合させた「神仏習合」の代表的な形です。
修行と実践者修験者
・山伏:修験道の実践者は「修験者(しゅげんじゃ)」や「山伏(やまぶし)」と呼ばれます。
修行内容:山奥の険しい道を歩いたり、滝に打たれたり、断食などの過酷な荒行を行います。これらの苦難を乗り越えることで、自らを鍛え、神秘的な力(験力)を身につけると考えられています。
- 鳥海山大物忌神社(蕨岡口之宮)
- 湯殿山神社・出羽三山