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名所めぐりは過去に行ったことのある土地の紹介です。

どこへ行ったのか忘れてしまうので独遊庵の名所めぐり

笠地蔵昔話

貧しいながらも心優しい老夫婦が、雪の日に道端のお地蔵さんに笠をかぶせてあげると、お地蔵さんがお礼に贈り物をくれたという物語です。

年も暮れようとする頃の話。

雪深い山の中に住む夫婦は、正月を迎えるにも米一粒すら残っていなかった。そこで女房が作った髪飾りのかせ玉を町に売りに行くことにした。

男が地蔵峠を通ると、お地蔵様の頭の上に雪が積もっていたので雪を払ってあげた。大晦日の夕方、町についた男はそこでかせ玉を売るが、一向に売れない。と、そこに笠売りのおじいさんがやってきた。笠売りのおじいさんもまったく笠が売れないので、二人はそれぞれの売り物を交換することにして家路についた。
笠地蔵 昔話その途中、男がまた地蔵峠を通ると、お地蔵様は寒そうに佇んでいる。やさしい男はお地蔵様の頭に笠をかぶせてあげた。そして家に帰り、そのことを女房に話すと、それは良いことをしたと言い、女房も喜んだ。

さて、その夜夫婦が寝ていると、外で物音がする。出てみるとそこには米・野菜・果物・着物などがたくさん置いてあった。二人の目には、遠くに峠のお地蔵様が帰って行くのが見えた。こうして二人は無事に正月を迎えることができた。


各地の伝承:
岩手県一関市花泉:清水公園の入り口に六地蔵が祀られています。
鳥取県智頭町:智頭町波多に伝わる話では、おじいさんが笠を作って地蔵に被せると、お礼に米を運んでもらったという話が残っています。
福島県鏡石町:鏡石町には「笠地蔵」の舞台となった場所があり、地元の観光名所になっています。
愛知県名古屋市:笠覆寺(笠寺)と「笠地蔵」の物語が関連付けられることがあります。

関連

  • 岩手県一関市花泉町にある清水公園の入り口