漁師で、助けた亀の恩返しで竜宮城へ行き、玉手箱を開けて老人になるという物語
昔あるところに、浦島太郎という漁師が母親と二人で暮らしていました。太郎は30歳もすぎていたのですが、まだ独り者でした。

ある日、浜辺で子供たちが小さな亀をいじめているところに遭遇しました。太郎は子供たちに15文のおこづかいをやって、海亀を海に帰してあげました。
翌日、太郎が沖の船の上で漁をしていると、海から大きな海亀が顔を出しました。海亀は「昨日は子供を助けれくれてありがとう、竜宮城へ連れて行ってあげます」といって、太郎を背中に乗せて、海の中へ潜っていきました。
海底の竜宮城では、美しい
乙姫さまが太郎を迎え入れ、美味しいご馳走と鯛やヒラメの舞い踊りで大歓迎されました。太郎は、飲み食いしたり踊ったりして、とても楽しく過ごしているうちに、いつの間にか三日間も経っていました。
太郎は「もう家に帰らないと母親に怒られる」と、大慌てで自宅に帰ることにしました。残念がった乙姫さまは「これは龍宮の宝物です。でも決して開けてはいけません」と言って、玉手箱を太郎に手渡しました。

太郎が三日ぶりに浜へ帰ってみると、どうしたことか自分の家が他人の家になっていました。それどころか、周囲は見たことのない顔ばかりでした。太郎は通りがかりの人をつかまえて訊ねてみると、すでに300年経っていたことがわかりました。
この世に知った人が一人もいないことがわかると、太郎はずいぶん落ち込みました。しかし、気持ちを持ち直して、頑張って生きていこうと玉手箱のフタを開けてみました。すると、中からモクモクとけむりが出て、あっというまに浦島太郎は、白髪のお爺さんになってしまいました。
乙姫のモデルは
トヨタマヒメ?
ゆかりの地:
京都府伊根町:
浦嶋神社があり、浦島太郎伝説の舞台として最も古いとされています。
香川県三豊市:荘内半島一帯に浦島太郎ゆかりの地名や遺跡が残っています。
長野県木曽町:寝覚の床という景勝地が、浦島太郎が玉手箱を開けた場所という伝説で知られています。
神奈川県横浜市:浦島太郎が竜宮城から持ち帰ったとされる玉手箱が、慶運寺に保管されています。
関連
- 浦嶋神社・京都府
- 浦島神社・香川県:浦島太郎が玉手箱を開けた場所
- 寝覚の床(ねざめのとこ)・長野県木曽郡:浦島太郎が竜宮城から帰還後、玉手箱を開けて老人になった場所