| 明王 | 密教で崇拝される夜叉神で、国家を護り、悪霊や敵を退散させる力があるとされています。 すべての明王の総帥であり、国家を守護する絶大な力を持つ明王です。 古代インド神話の鬼神アータヴァカが前身とされ、仏教では大日如来の功徳により善神へと転じ、国土安穏や敵国粉砕に大きな効力を発揮すると信じられています。 日本の宮中では、戦勝や国土防衛を祈願する秘術「大元帥法(太元御修法)」が古くから行われ、第二次世界大戦でも行われたという記録があります。 サンスクリット名は「Āṭavaka(アータヴァカ)」で、曠野の鬼神を意味する毘沙門天の眷属(けんぞく)である八大夜叉大将の一尊に数えられ、アタバク夜叉大将とも呼ばれる。もとは外道神でしたが、後に密教に取り入れられて明王とされた。 起源:古代インドの弱者を襲って食べる魔神アータヴァカ(阿吒縛迦)が前身。 仏教での役割:大日如来の力により、国民を襲う悪鬼神から、国家を守護する「国土の守護神」へと変じた。 功徳:必勝祈願、敵国粉砕、国土防衛に絶大な効果を発揮する。 姿:象は四面八臂(四つの顔、八本の手)など、多様な姿があり、髪を逆立てた忿怒(ふんぬ)の相を表す。 日本への伝来と信仰 常暁による伝来:840年(承和7年)に常暁という僧侶が中国から「太元法」と共に大元帥明王の教えや像を日本に持ち帰り、法琳寺に安置されたことが始まりです。 秘仏:一般には信仰が広まらず、像は秘仏とされており、奈良の秋篠寺に安置されている鎌倉時代のものが有名で、年に一度の特定の日に公開されます。 「大元帥」の語源 軍組織の最高位である「元帥」や「大元帥」の呼称は、この大元帥明王からきているという説もあります。 |
| ご利益 | 国土を守り、外敵や怨霊、悪霊を降伏させる力があるとされています。特に、必勝祈願、敵国粉砕、国土防衛の祈願に絶大な効果がある |