大石寺(たいせきじ)静岡県富士宮市上条2057
日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)の総本山となる寺院。
正応3年(1290年)、日蓮の直弟子である「六老僧」の一人・日興(にっこう)によって開創されました。富士山の南麓に広がる広大な敷地を持ち、日蓮門流のなかでも「富士門流(富士派)」の中心拠点として知られています。
明治時代に本門宗からの独立を経て「日蓮宗富士派」を形成し、のちに「日蓮正宗」と改称してその総本山となりました。
本門戒壇の霊場: 日蓮正宗において、最も根幹となる信仰の対象である「本門戒壇の大御本尊」が安置されている根本霊場とされています。 信仰形式:
他の一般的な寺院で見られる賽銭箱などは設けられておらず、参拝や堂内への立ち入りなどは原則として信徒を中心とした形式で行われています。日蓮正宗では大石寺へお参りすることを「登山」と呼びます。
宗派:
日蓮正宗
寺格:
総本山
山号: 多宝富士大日蓮華山(たほうふじだいにちれんげさん)
本尊: 本門戒壇の大御本尊(ほんもんかいだんのだいごほんぞん)
宗祖:
日蓮 日蓮を単なる「宗祖(僧侶)」ではなく、末法(現代)の時代を救う「末法の本仏」として仰ぎます。
開祖:日興上人(にっこうしょうにん) 日興上人はもともと身延山久遠寺の別当(住職のような立場)でしたが、地頭との信仰上の対立などから身延山を離れ、地元の有力者であった南条時光の助力を得て、富士の麓(大石ヶ原)に大石寺を建てました。
●主な建築と見どころ
・五重塔(重要文化財): 寛延2年(1749年)に建立された高さ約34mの木造塔。
・三門・御影堂(静岡県指定有形文化財): 江戸時代中期に建てられた重厚な伽藍構造を残しています。
・奉安堂・客殿: 信仰の儀式や行事が行われる大規模な堂宇が立ち並びます。
・境内の桜: 境内には数多くの垂れ桜やソメイヨシノが植えられており、富士山を背景にした桜の名所としても親しまれています。