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名所めぐりは過去に行ったことのある土地の紹介です。

どこへ行ったのか忘れてしまうので独遊庵の名所めぐり

真言律宗(しんごんりっしゅう)

鎌倉時代に叡尊(えいそん)が興した、密教(真言密教)と戒律(南都律宗)の修学を融合(密律不二)させた奈良仏教系の宗派です。奈良の西大寺を総本山とし、密教(真言宗)の教えをベースにしながら、当時の仏教界で形骸化していた「戒律(修行者の規範)」を厳格に復活させ、生活改革と社会事業(民衆救済)を重視した点が特徴です。
●真言律宗の大きな3つの特徴
・密教と戒律の融合(密律双修): 空海の伝えた真言密教の加持祈祷や観想を重んじつつ、自ら厳格に受戒して生活規範を守る「戒律」を実践しました。
・社会福祉・救済活動の実践 :当時の仏教界では避けられがちだったハンセン病患者や困窮者、被差別民の救済に力を注ぎました。施設や療養所の設立、宿泊・給食支援などを積極的に行っています。
・土木・インフラ整備などの社会貢献 :叡尊や弟子の忍性(にんしょう)らは、橋の架設や道路の整備、井戸の掘削など、庶民の生活を支える公共事業を手掛けました。
●歴史と展開
・開宗の背景:鎌倉時代初期、貴族仏教の腐敗や末法思想が広まる中、東大寺などで修行した叡尊が「真の仏法を取り戻すには厳格な受戒が必要」として西大寺で挙兵ならぬ挙宗しました。
・関東への波及:弟子の忍性が鎌倉へ下り、北条氏(極楽寺流)らの信条を得て鎌倉・極楽寺を拠点に慈善・医療活動を展開。関東でも大きな支持を得ました。
・元寇での祈祷:蒙古襲来(元寇)の際には、国家平穏を祈る祈祷を修し、鎌倉幕府や朝廷から強い信頼を獲得しました。
・明治時代(独立):真言宗から一時合併されましたが、明治28年(1895年)に一宗として独立しました。
  • 開祖:興正菩薩叡尊(真言律宗の派祖)
  • 本尊:宗派全体で統一された本尊は定められておらず、寺院によって本尊が異なります。
    総本山である西大寺の本尊は釈迦如来ですが、他の寺院では阿弥陀如来不動明王などが本尊とされる
  • 総本山: 奈良市・西大寺:鎌倉時代に叡尊によって再興され、真言律宗の総本山となっています。
教義・特色
密律不二(みつりつふに):密教と戒律を別のものではなく、一体のものとして捉え、同時に修学します。
根本仏教の戒律復興:弘法大師空海の教えを基盤としつつ、南都(奈良)の律宗の精神を再興しました。
身口意(しんくい)の三密修行:真言密教の特徴であり、身密・口密・意密の三つの密接な修行を行うことで、即身成仏を目指します。
済世利人(さいせりにん):社会福祉や他者への貢献も教えの一部として重視しています。
主なお唱えは「光明真言(こうみょうしんごん)」です。大日如来の秘密心呪であり、密教と戒律を重んじる同宗派において、葬儀や法要で最も重視されます。また、大師信仰に基づき「南無大師遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)」と唱えることもあります。



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