真宗大谷派(しんしゅうおおたには)
鎌倉時代に親鸞(しんらん)が開いた
浄土真宗の主要な宗派の一つです。俗に「お東(おひがし)」と呼ばれ、京都市下京区にある
東本願寺(真宗本願寺派の本願寺と区別するための通称。本山としての呼称は「真宗本願寺派本願寺」に対し「真宗大谷派の本願寺」)を本山としています。全国に約8,500の寺院、約500万人の門徒(宗徒)を擁します。
親鸞 → 浄土真宗 → 真宗大谷派 → 東本願寺
西本願寺と東本願寺はもともと「本願寺」という一つの教団でした。
戦国時代、本願寺は非常に大きな勢力を持っていました。その後、豊臣秀吉の時代に京都へ移されます。
そして1602年、徳川家康の時代に、家康が本願寺の教如(きょうにょ)を支援して寺地を与えたことで、本願寺は西本願寺と東本願寺に分かれることになりました。
その結果、西本願寺 → 浄土真宗本願寺派・東本願寺 → 真宗大谷派
という現在の形につながっています。

●主な教え・特徴根本的な教え(阿弥陀如来の力によって救われる「
他力本願」など)は西本願寺の「本願寺派」と同じですが、いくつかの違いや特徴があります。
- 南無阿弥陀仏:救いを求める祈りではなく、すでに救われていることへの「感謝」として念仏を唱えます。
- 念仏の発音: 「南無阿弥陀仏」を「なむあみだぶつ」と発音します。(本願寺派は「なもあみだぶつ」)
- 同朋会運動(どうぼうかいうんどう): 昭和期から「すべての人が平等に仏法を聞く仲間(同朋)である」という原点に立ち返る運動を熱心に行っており、現代社会の課題に対する教学的な思索や対話を重んじる気風があります。
- 悪人正機(あくにんしょうき):自分の力では善を成し遂げられない煩悩具足の人間(悪人)こそが、阿弥陀如来の救いの主たる対象であるという教え。
- 門徒主体の信仰:「僧侶」と「檀家」という関係よりも、同じ阿弥陀如来の教えを聞く仲間として「門徒(おどうぎょう・おとくのう)」の共同体を重視します。
- 戒律や祈祷の否定:お守り、お札、御朱印の授与を行わず、日の吉凶(友引や仏滅など)や方位を気にする俗信を禁じています。
- 法要の位置づけ:亡くなった人の冥福を祈る「追善供養」ではなく、故人を縁として生きている私たちが仏法(教え)を聞かせていただく場として法要(報恩講など)を行います。
- お焼香の作法: お焼香は2回行います。このとき、お香を指でつまんで額にいただかない(目の高さまで上げずにそのまま香炉にくべる)のが作法です。
- 他教の風習や迷信などはできる限り排除しようとしているため、一般的なお葬式の作法をタブーにしている傾向にあります。
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