| 菩薩 | 衆生を漏らさず救済する観音菩薩の変化身(へんげしん)で、千の手と千の眼(手のひらの眼)を持ちます。 実際には1000本の手を作ることは稀で、一般的には正面に2本、周囲に40本の脇手(わきじゅ)が作られ、その1本の脇手が25本分の働きをすると考えられています。別名「千手千眼観自在菩薩(せんじゅせんげんかんじざいぼさつ)」とも呼ばれ、ヒンドゥー教の神々の影響を受けて成立したとされます。正式名称は「千手千眼観自在菩薩(せんじゅせんげんかんじざいぼさつ)」です。 千の手と手のひらの千の眼で悩み苦しむ衆生を見つけては手を差し伸べる千の功徳と術をもって衆生を救う仏の姿を体現している 観音菩薩の中でも特に功徳が多いことから、観音の王=「蓮華王」という別称を持ちます。 眷属:眷属として28部衆を従えます。 国宝の像:平安後期に制作された東京国立博物館蔵の絹本著色千手観音像や、鎌倉時代の湛慶作(妙法院三十三間堂安置)の国宝木造千手観音坐像などが代表的です。 日本一の千手:葛井寺(大阪府藤井寺市)には1041本の手を持つ千手観音像があり、日本で唯一の千手観音といわれています。 名称の由来 インドのサンスクリット語の「サハスラブジャ(sahasrabhuja)」を訳したもので、「千の手を持つもの」を意味します。 ヒンドゥー教のシヴァ神やヴィシュヌ神にも千の手を持つ神の異名があり、インドで観音菩薩が成立する際にその影響を受けたと考えられています。 文化的な意味合い 「千」は無限を意味し、観音の救済の力が無限であること、または衆生を救う努力が無限に続くことを表しています。 人々の苦悩をすべて救済しようとする「大悲観音」、または観音の王である「蓮華王」とも称されます。 |
| 東大寺には天平年間に千手堂が建てられたことが知られている 葛井寺像が最古の現存作例とされ、唐招提寺像も8世紀末~9世紀初頭の作品である 清水寺の千手観音像は、33年に一度開扉の秘仏で、「清水型」といわれている 興福寺の千手観音は、鎌倉時代に再興された食堂の本尊で、国宝に指定されている |
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| ご利益 | 災難除け、延命、病気治癒、夫婦円満、恋愛成就などに功徳がある |