歓喜天(かんぎてん)大聖歓喜天(聖天尊)
天部
仏教(特に密教)において信仰される、象の頭と人間の体を持つ護法善神の一尊です。一般には「聖天(しょうてん)」や「大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)」の名で親しまれています。 インドヒンドゥー教の繁栄と学問の神ガネーシャが仏教に取り入れられた尊格で、あらゆる障害を取り除いて欲望を成就させる強力な神とされています。
仏教の守護神として:障害や困難を排除し、仏法を守護する善神として再生成し、日本に伝わりました。日本では「聖天(しょうてん)」として強い現世利益をもつ秘仏として祀られる存在です。
元は悪神:インド神話の「ガネーシャ」に相当し、元々は障害を引き起こす障害神(毘那夜迦=ビナヤカ)でしたが、
十一面観音に教え導かれて仏教の守護神となりました。
- 容姿(双身像):象の頭を持ち人身の姿をした男女2躯が互いに抱き合っている「双身歓喜天(そうしんかんぎてん)」の姿が有名です。荒ぶる神(男天)を十一面観音の化身(女天)が宥め、抱擁して仏法に従わせたという説話に由来します。
- 強力なご利益:商売繁盛・夫婦円満・縁結び・厄除け・願望成就など、特に「現世利益」を授ける神として強く信仰されています。
- 秘仏としての扱い:その強力すぎる霊力と抱擁する独特な姿から、多くの寺院では絶対に一般公開しない「絶対秘仏」として厨子の奥深くに祀られています。
- 供物:好物は大根とされ、二股大根が縁結びの象徴として用いられることがあります。巾着袋も商売繁盛や金運の象徴として用いられます。お酒(清酒)や「歓喜団(かんぎだん)」と呼ばれる団子などが捧げられます。
- 善悪の調和:男女和合の姿は、欲心を満たすのではなく、善悪の調和や、あらゆる願いを叶える象徴とされます。
- ご利益:商売繁盛、子授け、夫婦和合、家内安全、子孫繁栄などの現世利益をもたらすと信じられています。ただし「強い験力ゆえに、信仰を途中で放棄すると障りがある」とも伝えられる。
- 厳格な作法:霊験が非常に強い一方で、信仰や扱いに厳格な作法(浴油祈祷など)が求められる仏様としても知られています。
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