日天(にってん)
天
ご利益:太陽のエネルギーを授かり、健康、長寿、そして日々の活動を活発にする力をもたらす
太陽を神格化した仏教の守護神で、日天子(にってんし)や日神(にっしん)とも呼ばれます。主に
密教の守護神である
十二天の一尊である「日天子(にってんし)」のことを指します。正しくは日天子ですが、略称として日天と呼ばれます。
密教では光り輝く光明によって煩悩の闇を照破し、
大日如来の徳を輝かすことを誓願しています。
胎蔵界曼陀羅では七頭または五頭立ての馬車に乗り、両手に開敷蓮華を持って坐しています。
金剛界曼陀羅では右手に日輪を持って荷葉座に坐しています。
観世音菩薩の変化身ともいわれています。
【日天の由来】
インド神話の神で、仏教に取り入れられました。
もとはインド教の神であったが、密教の十二天のうちに組み込まれました。
十二天の一員:四方・四維(天地の四隅)を守護する八尊、上・下(天地)の二尊に、日天と
月天を加えた十二尊の護法神の一員です。
方位や時空を司り、一切の経典・経法を護る役割を持つとされます。
後七日御修法(ごしちにちみしほ)のような仏教儀式でも用いられることがあります。
起源と名称:仏教の「日天」は、梵語の「スールヤ(Sūrya)」「アディティヤ(Āditya)」の訳語である日天子(にってんじ)の略称です。

日天の姿
乗るもの:馬が牽く車。七頭立ての馬車に乗る姿や五頭立ての馬車に乗る姿、三~七頭立ての馬車に乗る姿などがあります。
持つもの:手には太陽を示す日珠(にちじゅ)を持ったり、蓮茎を持つ姿で描かれることがあります。
その他の特徴:密教の守護神である日天子(にってんし)の略称であり、
真言宗の十二天像では馬車の前方に小さな御者が描かれることがあります。
十二天の神々
帝釈天(東):インドラ神
火天(東南):アグニ神
焔摩天(南):ヤマ神
羅刹天(西南):ラクシャサ神
水天(西):バルナ神
風天(西北):ヴァーユ神
毘沙門天(北):クベーラ神
伊舎那天(東北):シヴァ神
梵天(天):ブラフマー神
地天(地):プリティヴィー女神
日天(日):スーリヤ神
月天(月):チャンドラ神
- 後七日御修法(ごしちにちみしほ)は、毎年1月8日から14日まで東寺で執り行われる、真言宗最高峰の儀式です。弘法大師空海が835年に開始し、玉体安穏(天皇の安泰)・鎮護国家・五穀豊穣を祈願します。勅使を迎え、真言宗各派の管長らが密教の秘法(御修法)を厳修する、1000年以上の歴史を持つ国家的な行事です。
- 御修法(みしほ)とは、平安時代から続く、真言宗の最高秘法である「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」の略称です。毎年正月8日から14日まで、東寺(教王護国寺)で高僧が国家安泰・玉体安穏(天皇の健康)・五穀豊穣を祈り、護摩を焚くなど密教儀式を行います。
- 「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」とは、米、麦、粟(あわ)、豆、黍(きび)・稗(ひえ)の5種類の穀物が豊かに実ることを意味する四字熟語です。農作物が十分に収穫できることを祈る言葉であり、転じて食料の豊かさや産業の繁栄を指す際にも使われます。
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